この書物には、1500年の3月5日(現在だと4月頃でしょうか)に記載されているのは、いわゆる当時の「御献立」です。
細川氏のクーデターによって京都を追われた前将軍・足利義稙が、山口を統治していた大内義興を頼って山口を来訪することになり、この前将軍をもてなすために大内側が準備した、当時の日本最大級のおもてなし料理が記録されています。
料理の記録は32のお膳と110品以上の料理の数々。
同じ時代に、記録が残っているのは将軍のお膝元・京都畠山邸で今日された20献が最大とされているので、正に、中世日本最大の宴が、山口市で開かれていたわけです。

と、前置きは長くなりましたが、この中世当時には、お醤油はなかったと言われています。
当時は、砂糖、みりん、醤油がなく、甘みははちみつ、塩味は塩とたれ味噌(当時からお味噌はあったと言われています)、うまみは出汁を使っていました。
当時「醤油の代わり」として使われていたのが、「煎り酒」です。
今回は、手軽に「大内時代の味」を楽しんでいただきたいと考え、煎り酒をご協力店舗に設置させていただいています。
ご協力店舗はコチラ